ジョン・ケージ「ミュージサーカス」参加
アートアクセスあだち 音まち千住の縁
日時
2012年11月03日(土)15:00~17:00
会場
東京都中央卸売市場 足立区 東京
芸術監督
足立智美
コスチューム
喜名優雅
ミュージサーカスについて
「ミュージサーカス」について 足立智美
《ミュージサーカス》は、1967年に発表されました。もともとは、それ以前のケージ自身の作品を同時に演奏するというものでした。ですから、最初のころの《ミュージサーカス》は、ケージの作品のみの演奏から成り立っていましたが、次第にアイディアが広がっていき、やがて、誰のどのような作品を演奏してもいい、どんなパフォーマンスをしてもいい、ということに変わっていきました。
《ミュージサーカス》には、いわゆるスコアなどの「楽譜」はありません。説明や指示を記したいくつかの文章があるだけです。
“Some years ago … we gave a Musicircus … in a large gymnasium. We simply had as much going on at a single time as we could muster. And we exercised no aesthetic bias. … You should let each thing that happens happen from its own center, whether it is music or dance. Don’t go in the direction of one thing ‘using’ another. Then they will all go together beautifully (as birds, airplanes, trucks, radios, etc. do).” – John Cage
“何年か前、ミュージサーカスを大きな体育館でやりました。私たちは単に集められる限り多くの事柄が 同時に進行するようにしました。そして美的な好みを介入させませんでした。音楽であれダンスであ れ、あなたのすべきことは、すべてがその中心にあるように、物事を起こるがままにしておくというこ とです。他の人を「利用する」ような方向にいってはいけません。そしてすべては美しく共存していく のです(鳥や飛行機やトラック、ラジオなどがそうであるよう。)“ —ジョン・ケージ(訳:足立智美)
ですから、《ミュージサーカス》は、「作品」というよりは、「アイディア」と言ったほうがいいでしょう。
また、「サーカス」という言葉は、「曲芸的な何かを見せる」ということではなく、「演目が同時に何か所でも進行する」という意味です。たとえばレストラン で、自分のテーブルではこういう話をしているけれども、隣りでは違う話をしている。隣りの話を聞こうと思えば聞くことができる。そういう状態のことです。 また、現代の東京では、各地で演奏会がたくさん開かれていますが、その「壁」を取り払ってみよう、というような考え方に近いのです。
ジョン・ケージ「ミュージサーカス」芸術監督:足立智美
日程:平成24年11月3日(土)15:00~17:00 会場:東京都中央卸売市場足立市場(足立区千住橋戸町50番地) 主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学音楽学部、特定非営利活動法人やるネ、足立区 足立市場は都内で唯一の水産物専門卸売市場です。市場独特の建築構造等を活かして、生誕100周年を迎える際に、20世紀を代表する作曲家ジョン・ケージが考案した「ミュージサーカス」を展開しました。灰野敬二はじめ、総勢300名の音楽家やパフォーマーが一同に介し、一斉にそれぞれのパフォーマンスを行いました。時には響き合い、時には干渉し合いながら、その空間が音で満たされていく様子はまるでサーカスのようでした。来場者はその中を自由に見て聞いて回ることができます。クラシック・ジャズ・落語・ガムランなどジャンルを問わず、さまざまな種類の音楽やパフォーマンスを展開しました。魚市場ならではの模擬セリやマグロ解体や千住名物「ねぎま鍋」の振る舞いもパフォーマンスとして行なわれました。
John Cage ‘ohn Cage So Artistic Director: TOMOMI Adachi
Date: November, 3 (Sat.) 2013, 15:00 (Sat:00) Venue: TokyoMetropolitan Central Wholesale Market- Adachi Market (50 Senju-hashido-cho, Adachi-ku) Organizer: Tokyo Metropolitan Government; Tokyo Culture Creation Project (Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture); Faculty of Music, Tokyo University of the Arts; Nonprofit Organization YARUNE; Adachi City
Metropolitan Central Wholesale Market – Adachi Market is the only wholesale market specializing in aquatic products in Tokyo. Celebrating John Cage’s centennial year, this Musicircus will feature Haino Kieji and over 300 talented musicians and artists. While multiple performances occur together, the rhythms and melodies interlock or coincide occasionally within the uniquely structured architecture of the Adachi Market, presenting sublime effects like in a circus performance . The audience will be exposed to a variety of genres ofposed , jazz, gamelan, rakugo (a Japanese verbal entertainment), etc. The audience is free to walk around, explore for their favorites among the great variety. In addition, performers will imitate the sounds of selling and cutting fish that is unique to the market and present ‘negimanabe’egimanabers also had a chance to taste sela popular local dish in Senju area, in an artistic format.
ジョン・ケージ「ミュージサーカス」芸術監督:足立智美 出演者一覧 (五十音順、敬称略)
池田拓実、Eye of the Sun、ADACHI HIPHOP PROJECT、Ami、ウエニシケイコ (o.blaat)、魚河岸パフォーマンス監修、梅澤妃美、江戸囃子 翠連、えびた にえり、FMW ハンドベル・リンガーズ、演劇プロデュース とろんぷ・るいゆ、大絵晃世プロダクション、大澤由加子、大出井成裕、岡野勇仁、小川喜嗣、Ogawa Orchestra、柏おやじダンサーズ、加藤チャーリー千春+相良ゆみ、かみむら泰一、歓喜の演合唱団、北川綾乃、中嶋ひかる、キャッスルカツカレー金満達・沈莉卓・李英姿、久保田翠、黒澤勇人、K♪下町のシンデレラ?、芸大ガムラン部Titik Suara、KOB43、KGB Latin Jazz Orchestra、GO GO BANANAS、埼玉事變、酒井健太朗、魁~SAKIGAKE~、ザ・ジュンチャーズ、さんもう、シタール王子+タブラ忍者、しま りえ子、重力の水面、SHOT、新庄恵依、杉山尚伸、鈴木ケンプ、SEISHINDO 空手、セリ、即興音遊び集団「とねり」、ゾンビ音楽、SOMAひとり劇場 Ms A SOMA、互井観章、「立ちたさ 。」、たわまが、ちくわ朋彦カルテット、ちんどん尾張藩、筑波和弘、天使のハーモニー、Doonca Doonca、富塚研二、なかじま合唱団、南部軍鶏、ぬぉAll stars、ねぎま鍋、のぐちひろし、灰野敬二、早川きょーじゅ、ヒオトビオク、秘密結社☆薔薇の憂鬱、平野将義・佐藤圭将、広沢純子、P-RAZIL、藤野純也(テルミン)・見目健太(打楽器)、Hokulele Hula、マグロ解体ショー、みどり○みき、村越敦子・中島千春・村越大春・金沢平・冨田優、邑山伊久菊・邑山菊鈴・若葉幸子、毛利嘉孝、もりちえ、柳家初花、ライス・ブラス、Landiniana、Ruta・鈴木隆広・田中充、Y.O sisters
《ミュージサーカス》は、1967年に発表されました。もともとは、それ以前のケージ自身の作品を同時に演奏するというものでした。ですから、最初のころの《ミュージサーカス》は、ケージの作品のみの演奏から成り立っていましたが、次第にアイディアが広がっていき、やがて、誰のどのような作品を演奏してもいい、どんなパフォーマンスをしてもいい、ということに変わっていきました。
《ミュージサーカス》には、いわゆるスコアなどの「楽譜」はありません。説明や指示を記したいくつかの文章があるだけです。
“Some years ago … we gave a Musicircus … in a large gymnasium. We simply had as much going on at a single time as we could muster. And we exercised no aesthetic bias. … You should let each thing that happens happen from its own center, whether it is music or dance. Don’t go in the direction of one thing ‘using’ another. Then they will all go together beautifully (as birds, airplanes, trucks, radios, etc. do).” – John Cage
“何年か前、ミュージサーカスを大きな体育館でやりました。私たちは単に集められる限り多くの事柄が 同時に進行するようにしました。そして美的な好みを介入させませんでした。音楽であれダンスであ れ、あなたのすべきことは、すべてがその中心にあるように、物事を起こるがままにしておくというこ とです。他の人を「利用する」ような方向にいってはいけません。そしてすべては美しく共存していく のです(鳥や飛行機やトラック、ラジオなどがそうであるよう。)“ —ジョン・ケージ(訳:足立智美)
ですから、《ミュージサーカス》は、「作品」というよりは、「アイディア」と言ったほうがいいでしょう。
また、「サーカス」という言葉は、「曲芸的な何かを見せる」ということではなく、「演目が同時に何か所でも進行する」という意味です。たとえばレストラン で、自分のテーブルではこういう話をしているけれども、隣りでは違う話をしている。隣りの話を聞こうと思えば聞くことができる。そういう状態のことです。 また、現代の東京では、各地で演奏会がたくさん開かれていますが、その「壁」を取り払ってみよう、というような考え方に近いのです。
ジョン・ケージ「ミュージサーカス」芸術監督:足立智美
日程:平成24年11月3日(土)15:00~17:00 会場:東京都中央卸売市場足立市場(足立区千住橋戸町50番地) 主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学音楽学部、特定非営利活動法人やるネ、足立区 足立市場は都内で唯一の水産物専門卸売市場です。市場独特の建築構造等を活かして、生誕100周年を迎える際に、20世紀を代表する作曲家ジョン・ケージが考案した「ミュージサーカス」を展開しました。灰野敬二はじめ、総勢300名の音楽家やパフォーマーが一同に介し、一斉にそれぞれのパフォーマンスを行いました。時には響き合い、時には干渉し合いながら、その空間が音で満たされていく様子はまるでサーカスのようでした。来場者はその中を自由に見て聞いて回ることができます。クラシック・ジャズ・落語・ガムランなどジャンルを問わず、さまざまな種類の音楽やパフォーマンスを展開しました。魚市場ならではの模擬セリやマグロ解体や千住名物「ねぎま鍋」の振る舞いもパフォーマンスとして行なわれました。
John Cage ‘ohn Cage So Artistic Director: TOMOMI Adachi
Date: November, 3 (Sat.) 2013, 15:00 (Sat:00) Venue: TokyoMetropolitan Central Wholesale Market- Adachi Market (50 Senju-hashido-cho, Adachi-ku) Organizer: Tokyo Metropolitan Government; Tokyo Culture Creation Project (Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture); Faculty of Music, Tokyo University of the Arts; Nonprofit Organization YARUNE; Adachi City
Metropolitan Central Wholesale Market – Adachi Market is the only wholesale market specializing in aquatic products in Tokyo. Celebrating John Cage’s centennial year, this Musicircus will feature Haino Kieji and over 300 talented musicians and artists. While multiple performances occur together, the rhythms and melodies interlock or coincide occasionally within the uniquely structured architecture of the Adachi Market, presenting sublime effects like in a circus performance . The audience will be exposed to a variety of genres ofposed , jazz, gamelan, rakugo (a Japanese verbal entertainment), etc. The audience is free to walk around, explore for their favorites among the great variety. In addition, performers will imitate the sounds of selling and cutting fish that is unique to the market and present ‘negimanabe’egimanabers also had a chance to taste sela popular local dish in Senju area, in an artistic format.
ジョン・ケージ「ミュージサーカス」芸術監督:足立智美 出演者一覧 (五十音順、敬称略)
池田拓実、Eye of the Sun、ADACHI HIPHOP PROJECT、Ami、ウエニシケイコ (o.blaat)、魚河岸パフォーマンス監修、梅澤妃美、江戸囃子 翠連、えびた にえり、FMW ハンドベル・リンガーズ、演劇プロデュース とろんぷ・るいゆ、大絵晃世プロダクション、大澤由加子、大出井成裕、岡野勇仁、小川喜嗣、Ogawa Orchestra、柏おやじダンサーズ、加藤チャーリー千春+相良ゆみ、かみむら泰一、歓喜の演合唱団、北川綾乃、中嶋ひかる、キャッスルカツカレー金満達・沈莉卓・李英姿、久保田翠、黒澤勇人、K♪下町のシンデレラ?、芸大ガムラン部Titik Suara、KOB43、KGB Latin Jazz Orchestra、GO GO BANANAS、埼玉事變、酒井健太朗、魁~SAKIGAKE~、ザ・ジュンチャーズ、さんもう、シタール王子+タブラ忍者、しま りえ子、重力の水面、SHOT、新庄恵依、杉山尚伸、鈴木ケンプ、SEISHINDO 空手、セリ、即興音遊び集団「とねり」、ゾンビ音楽、SOMAひとり劇場 Ms A SOMA、互井観章、「立ちたさ 。」、たわまが、ちくわ朋彦カルテット、ちんどん尾張藩、筑波和弘、天使のハーモニー、Doonca Doonca、富塚研二、なかじま合唱団、南部軍鶏、ぬぉAll stars、ねぎま鍋、のぐちひろし、灰野敬二、早川きょーじゅ、ヒオトビオク、秘密結社☆薔薇の憂鬱、平野将義・佐藤圭将、広沢純子、P-RAZIL、藤野純也(テルミン)・見目健太(打楽器)、Hokulele Hula、マグロ解体ショー、みどり○みき、村越敦子・中島千春・村越大春・金沢平・冨田優、邑山伊久菊・邑山菊鈴・若葉幸子、毛利嘉孝、もりちえ、柳家初花、ライス・ブラス、Landiniana、Ruta・鈴木隆広・田中充、Y.O sisters